レストランオーナー 刈米 稔さん レストランオーナー 刈米 稔さん

■ 刈米 稔 [かりまい・みのる]

1970年生まれ。
普段は千葉中央区にある「フランス郷土料理とワイン マイヨジョーヌ」を経営。
自分の健康のため、そして何より世界的に有名なロードレースの大会、「ツール・ド・フランス」に関連する単語がお店の名前になったことがきっかけに、自転車への興味が再熱。
今では大会にも参加するほど自転車に情熱を注いでいる。

ロードをやってきた自分が、トラックで走る楽しさを見つけられた場所

落ち着いた雰囲気が素敵な刈米さん。普段は千葉市中央区にある「フランス郷土料理とワイン マイヨジョーヌ」を経営されているそうです。そんな刈米さんは、この記事に書ききれないほど多くの自転車の知識をお持ちで、その知識に取材陣は終始驚きっぱなしでした。自転車の奥深さと、楽しさを知っている刈米さんが、普段、千葉競輪場でどんなことをされているのか語っていただきました。

お店の名前を「マイヨジョーヌ」にしたから生まれた自転車への興味

「19、20歳の頃から自転車は好きで、当時はよく乗っていました。料理の世界に入ってから、修行で自転車に乗る時間がなくなってしまったのですが、30歳の頃に自分でお店を構えるようになり、その時に、お店の名前を何にしようかな、って悩んでいたんです。フランス料理店って大体食材の名前をお店の名前にしたりするんですけど、それとは違うものにしたいな、と思っていたんです。

自分のお店の壁が、山吹色なんですけど、ある時にたまたま『マイヨジョーヌ』という言葉を目にして、昔、自転車に乗っていた記憶が蘇ってきて、『あっ、これだ』って思ったんです。黄色い壁とマイヨジョーヌ、直訳すると『黄色いジャージ』というのが掛かって。あと、うちはフランスの郷土料理にこだわっているのですが、郷土料理といっても、フランスにも東西南北、様々な郷土料理がありますから、それがツール・ド・フランスのように、フランスを一周するというイメージで『マイヨジョーヌ』という名前をつけました。

でも、この名前をつけた時は、自転車に乗ってなかったんですよ(笑)。だから、当時この名前に惹かれて自転車好きな方がたくさんいらしたんですけど、共通のお話ができなかったんです(笑)。それで、ある時お客さんに『そろそろ乗らなきゃならないんじゃないの?』って言われて(笑)。40歳から自転車に乗るようになったんですけど、お店を開店してから10年間はスポーツとかも何もやってなくて、13kgくらい太ってしまったんです。このままだとまずいな、って思って、『僕でも自転車乗れますかね?』ってお客さんに聞いたら、『乗れますよ』って言われたので、それがきっかけで自転車に乗るようになりましたね。今は共通のお話ができるようになったので、自転車好きのお客さんによく来ていただけるようになりました」

マイヨジョーヌというのは、自転車ロードレースの「ツール・ド・フランス」において、個人総合成績一位の選手に与えられる黄色のリーダージャージのこと。偶然見かけた「マイヨジョーヌ」という文字が呼び起こした自転車への興味は、刈米さんがロードをやるきっかけになり、さらに千葉競輪場でのサイクルクラブの練習で自転車競技に目覚める楽しさを知るきっかけにもなったようです。

お店の名前を「マイヨジョーヌ」にしたから生まれた自転車への興味 お店の名前を「マイヨジョーヌ」にしたから生まれた自転車への興味

千葉競輪場で走るようになって知った、トラックで走る楽しさ

「サイクルクラブはちょっと特殊で、トラックなんだけども、レジャー感覚で運営している部分もあります。トラックを走る機会というのはなかなかないので、競技をやりたい人も、そうでない人も一緒に走るというような感じですね。千葉サイクルクラブはそのレジャーと競技が共存しているので、かなり珍しいんです。この千葉競輪場に来た時はロードバイクしか持ってなかったので、初めはロードバイクで走ってたんですけど、次第にピストバイク(競技に使用されるタイプの自転車)に乗ってみたい、むしろここは、ロードバイクで走るべきではないな、っていう風に自分の中で思うようになって、千葉競輪場に来てから約半年後くらいにピストバイクを手に入れて、そこからもうみるみるうちにハマってしまいました(笑)。

ロードは、走っていると景色や風向きが変わる楽しさがあるんです。だから、バンクを走る前は、バンクなんて景色の変わらないとこを走っても何も面白くないだろう、なんて思ってたのが、だんだんと走っているうちに、ある意味、一定の環境で走れるというのが面白いなって思うようになりました。ロードは、行きが追い風なら、帰りは向かい風と決まっているわけではなく、その時その時で環境や風向きが変わります。でも、トラックではホームが追い風なら、バックが必ず向かい風になるというロードにはない公平さがあるんです。あと、最初の頃、競輪選手が必ず来てくれていて、フォームのことやどうしたら走りやすくなるのかなどを指導してくれました。独学で走っていたので、客観的に見てもらえるのも含めて、どんどんのめり込んで行きました」

刈米さん曰く、自転車には、陸上競技でいうマラソンのような立ち位置にある『ロード』と短距離の『トラック』というのがあり、ロードはレースはあるもののレジャー寄りで、トラックは競技色が強いそうです。刈米さんは、千葉競輪場で自転車に乗るようになったことがきっかけで、ロードにはないトラックでのスタート前のワクワク感、全てを出し切って1/1000秒を争う世界にも魅力を感じ、今では大会にも出場されているそうです。

千葉競輪場で走るようになって知った、トラックで走る楽しさ 千葉競輪場で走るようになって知った、トラックで走る楽しさ

千葉競輪場に来なかったら、競技としての競輪の楽しさに気がつけなかった

「僕にとって千葉競輪場は、練習する場所でもあるし、競輪という競技に興味を持つきっかけになった場所。今までは、千葉競輪場という存在は知っていたんですけど、近くて遠いような存在でした。千葉競輪場にいきなり来て、『走らせてください!』って言っても走らせてもらえるような場所ではないと思ってたし、そんな気軽に来れるものではない『閉鎖的』なイメージがありました。競技性が高くなる分、気軽さが全くないようなイメージがあったんです。

でも千葉サイクルクラブは、その閉鎖的なイメージを取り除こうっていう部分がとてもあるように感じます。せっかく千葉競輪場という場所があるのだから、みんなでどんどん活用していこうという雰囲気があるんです。競技の練習としても活用できるし、もちろん競輪を見に来るのも楽しいです。千葉競輪場に来るようになってから、自分が自転車に乗ることも、自転車競技を見ることも両方好きになりました」

閉鎖的なイメージがあると思われがちな千葉競輪場ですが、実は千葉サイクルクラブのように自転車好きな人が気軽に参加出来るような活動も行われているのをご存知でしたか? 刈米さんのように、千葉サイクルクラブに参加してから、競技としての競輪をやってみようという新たな志を持つようになる人もいると思います。多くの人に自転車の楽しさや奥深さを知ってもらう機会を作っていくということにも、千葉競輪場は一役買ってくれそうです。

How do you use Chiba Keirin? 千葉競輪場をどうやって使いましたか?